FC2ブログ

円光寺の絵(近畿同窓会会誌掲載文)

天井画・襖絵など寺社に奉納する絵を描くチャンスは、
そうそう巡って来るものではありません。
絵描きにとっては、まさに千載一遇の偉業と言えます。



けれども、お話があったのは10年以上も前のことで、
寺の再建の折にはぜひと言って頂いて、
若かった私は何の躊躇もなくお受けしました。



それから何年か経ち、正式に依頼を受けて、
いざ描こうとなって初めて
「うわっ 大変なことを引き受けたンだ」と自覚。
持病のめまいもやって来るし、もう、嵐のような2年間でした。



でも、この絵を描いている間、今まで経験したことのない神懸かり的な
(お寺ですから仏の御加護と言うべきでしょうか)
事象が起こり、それ以来、時たま現れるようになりました。


私のように不信心なものでも、神仏は救いたまうのだと、
密かに驚愕しております。



それは、襖に何を描くか悩んでいた時のことでした。
その頃、忙しすぎて逃れようのないめまいにも悩まされていました。

少し快方に向かい、頭を上げても嘔吐しなくなった頃、
突然に部屋の白い壁に、子供達の遊んでいる姿が現れたのです。



これだ!と思いました。


斯くして「浄土"100人の子供達"」が出来上がりました。




この世で生を終えた魂の行く処、悲しみも不安もなく、
子供の頃に帰って穏やかに暮らせる永遠の住む国。



この絵を見た人達の多くが、
「あの世がこんな処なら、死ぬのも怖くないナ」
と思って頂けたら、画家冥利に尽きると思っています。



天井には、浄土の子供達を守る龍がいます。
次の間には、四季の花を描きました。
そして2007年5月すべての絵が完成し、
その年の12月奉納式の運びとなりました。




私の体力は限界まで消耗され、4年経った今も何とも
ヒョロイ体のままですが、精神においては、
おおいに飛躍を遂げたと思っています。



私の20年間、集大成が円光寺に存在しています。
帰郷の折はぜひ、足を向けて頂きますように。



円光寺(浄土真宗)

徳島県阿波市土成町成当654
0886-95-3235
(88寺札所 9番法輪寺から徒歩10分くらい)




プロフィール

玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
リンク
このブログをリンクに追加する
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
FCカウンター
オンライン
現在の閲覧者数:
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
RSSフィード
ブログ内検索