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良い材料を提供するために

私達はいろいろな“もの”に囲まれて、
それらを使いこなして生きている。

趣味の世界でも、多くの材料、道具のすべてが
誰かの手によって、作られた“もの”だ。

その多くは、職人と呼ばれる人達の手による。
私達が使う紙、筆、墨、すべてが伝統工芸に則り、
手作業で作り上げられたものだ。

最近、その大切な“もの”に精神性が薄れてきたような
気がしてならない。
職人芸といわれるような、ピシッとした均一性が
欠けているのだ。



私の教室では、楮紙貼の別注色紙を使っているが、
これが現在の最大の悩み事でもある。

別注するようになって10年以上になるが、
その間3度ほど、紙の質、色が私の注文した通りに出来上がらず、
材料店と悶着があった。
それがこのところ、頻繁に起きている。

もう少し若い頃は、せっかちな上、カッとなることもあったので、
出入りの業者を電話口で叱責した。

今はさすがに怒鳴るようなことはなくなったが、
“気を遣う先生”ということになっているのに、
この有様はどういうことなんだろう。

ともあれ、大量に注文する側としては、完璧を期して欲しい。
工業製品ではないので、楮の木の出来具合で
多少のムラがあるのは認めるが、
90パーセントの均一性は要求する。

出来の悪い色紙が届けられたら、容赦なく返品する。
別注とは、そういうものなのだ。



生徒達に、プロの眼で選んだ良い材料を使ってもらうためには、
私達は材料店と“仲良し”になってはならない。

職人の方も、意地を見せてくれることを願っているが、
私の期待は叶えられるであろうか。

プロフィール

玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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