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大阪の夢

鉄製のパイプが格子状に組まれている。
天満橋シティモの隣、キャッスルホテルの川側の壁を、
ゆっくり登って行く一体のロボット。


上海万博で好評を博した、夢ROBOを見に行った。

右手、左手、右足、左足と順番に律儀に動かしながら
移動する姿を下から見上げていると、
ジーンとくるものがあった。


“大阪は元気です。夢に向かって登っていこう!”
なんてキャッチフレーズも、泣かせる。


触覚のような細い2本のアンテナ?をつけた顔は、
黒い大きな目がどこか遠くの方(未来)を見ている。
一段一段登るたびに、確認するように首を振る。


予定された位置まで登ると、又下りてくる。
下りる時は、左足、右足、左手、右手を逆であった。
すぐ横に若いおねえさんがついていて、
時々ロボットの腰あたりを触っていた。
がんばってね、というように。


その人が降りてきて私の隣にきたので、聞いてみた。

「アレはどんな意味があるのですか?」

「ア、時々機嫌を悪くして止まったりするんです」

ナルホドねェ。


「電池で動いているんですか」

「いえ、あの黒いロープのようなので、電気を送っています」


あたたかい日ではあったが、12月のまさに寒空に
壁に登っていたおねえさんは、
「ご苦労さん、喫茶店へ行ってきて」
と労われて、小走りで去って行った。


オープニングの時は大勢の人がいたようだが、
私が到着したのは、始まって40分ぐらい経過した時だった。
すでに見物人はパラパラの状態、
それゆえ、身近で関係者達の話を耳にすることが出来た。


「どこかの大学が研究開発したのですか」
と、一番近くの男性に問うと、
「いえ、民間の会社です。あの方が社長です」と。


新進気鋭、夢のある会社なのだろう。
社長と言われた人の横顔は、愛息を見守る父親のように
穏やかで、しかし、イヤ味のない自信に溢れていた。


夢ROBOは、クリスマスが近づくと、サンタクロースの衣装で、
新年には、裃をつけて、壁を登るのだそうな。


川っぺりでけっこう寒いが、夢を見上げていると思えば、
心はあたたかい。


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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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