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花屋の不思議

先日花屋へ行っておしゃべりした折、おもしろい話を聞いた。


開店して間近い頃、千日紅の花が全部なくなってしまった。
数ある花の中でソレだけ、それも花の部分だけ
誰かが摘んでしまったように、消えたのだという。

訳がわからないまま次の花を仕入れたが、
それもひと晩のうちになくなった。

これは犯人探しをしなくては、と
落ちていた花を辿ると、床下がどうも怪しい。


何と、ネズミが5箇所も巣を作っていた。

千日紅の花をバラバラにし、その中で子育てをしていたのだ。



帰ってその話を娘にすると、
花のふとんにくるまれた子ネズミを想像して、
おとぎ話のようだと喜んだ。

それはきっと、イエネズミに違いない。


ずっとずっと昔のこと、
ネズミ捕り器で一匹捕まえたことがある。

ハムスターみたいに小さくて、色はやはりネズミ色、
目は黒くつぶらであった。

チーズのかけらをやると、両手で受け取りモグモグする。
その様子がかわいくて、家人には内緒で飼っていたが、
そのうち見つかり、処分された。
腹を立ててしばらく口をきかなかった。



花屋になる前、そこは米屋だったそうな。
食糧倉庫付きの、借家みたいなもンだ。
ネズミ達は食べるものに、こと欠かなかっただろう。

花屋になってからは、食糧調達に苦労があったかもしれないが、
ベッドとはなんとマアぜいたくな!

しかし家主の方は、商品を傷められては困る。
追い出されたネズミ達は、今頃どこで暮らしているのだろう。

それにしても、カサカサ、フワフワした千日紅に目をつけた
母ネズミ(あるいは父か?)はスゴイ。


夜中に花達の間をチョロチョロ走り回って、
品定めをしている姿を想うと
花屋の店主には悪いが、頬がゆるむ。
プロフィール

玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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