FC2ブログ

Sさんの観音

「気位の高い人に、私だけの観音さまを描いてもらいたいと思っているのよ」
友人のSさんがこう言った。

気位・自尊心、どちらも自分の品位を保とうとする心の持ち方を言うが、
庶民的感情からは少し距離があるため、
「あの人お嬢様だから、気位が高いのよ」
「どうりで取り澄ましているよね」
などと、褒め言葉とはいえない意味で使われる場合が多い。

Sさんは文学を研究する人、
さすがに言葉の持つ本来の重みを心得ていた。
私は少なからず衝撃を受け、
「気位の高い人」でありたいと、強く願望した。

褒められるとたいていの場合うれしい。
その言葉が上等であったり、自分の気に入ったものであると尚更に。
単純なヒトだから、そのようになろうと努力もする。
彼女はそんな私の性格を見抜いているのかもしれない。

今回は佳人ではない。
もちろん美しくなければ心酔出来ないであろうから、
それは必要条件のひとつだが、プラス何かが要る。

迷った時の守り本尊として、
闇を切り拓いてゆく力を授けてくれるような存在としての
観音を描いてほしい、とのこと。
さて・・・・・。

奈良中宮寺へ行ってこようと思っている。
あの半跏思惟(はんか しゆい)の像、古代のほほえみ(アルカイック・スマイル)に会えば、
何を加えればよいかがわかるような気もする。

持仏(じぶつ:守り本尊として身辺に置く仏像)、持仏、ジブツ・・・

この言葉を唱える日々が、当分続くことだろう。


プロフィール

玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
リンク
このブログをリンクに追加する
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
FCカウンター
オンライン
現在の閲覧者数:
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
RSSフィード
ブログ内検索