春が近づいてくると三寒四温、
ポカポカの日あり、冷える日あり。
年経るごとにその差に対応しづらくなって、
風邪をひく。
花粉症の人も、このころから辛くなると聞く。
1年のうち1番うれしい季節であったのが、
いつの頃からか憂鬱になってきたのは、
きっとアレルギーが発症するようになったからだろう。
顔がムズムズしてかゆくなる。
ひどい時は、耳のつけ根のあたりが真っ赤になって、
外出が億劫にさえなってくる。
紫外線アレルギーであるとか。
帽子を被る、傘をさすなど、対策をキチンとすればよいように思うが、
それだけで治まるものでもない。
樹木が芽を吹き、蕾が花開くように、
かじかんでいた体がほどけてゆく季節なのだ。
更年期までは、そのリズムが自然と一体になっていたので、
アレルギーを起こすことがなかったが、
年老いてゆくにしたがって、1、2歩遅れてしまう。
頭は促すのに、体の器官がなかなか動かない。
指令を届ける役目のホルモンが少なくなっているからだ。
しかし、その状態にも10年余をかけて、ようよう慣れてきた。
ひょっとして、この春はムズムズから解放されるかもしれないと、
密かに期待している。
ン?
ということは、
ますますオッサンになりつつあるということか?