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針を求めて

京都三条まで針を買いに行った。

「みすや針」は400年の歴史を持つ。

宮中で針を作っていた当時、
針への清めと秘術の技を洩らさぬよう、
御簾(みす)の中で仕事をしていたのが、
名前の由来とか。

刃と同じように、
鉄を鍛えて作られるみすや針は、
先端には目には見えないほどの角度をつけ、
繊維の間をくぐり抜けやすいように、
配慮されているそうだ。

それできっと、縫いやすいと感じるのだろう。


帰宅後、さっそく“縫う”ことがあって使用したが、
なるほどと思えるものであった。

京都へ行ったついでに、
堂本印象美術館の、
“木華開耶媛”(さくやこのはなひめ)に会ってきた。

『印象作品の裏表』というタイトルで、
本画と下絵が展示されていた。
小下絵(こしたえ)もあった。

モデルになったのは、この絵のようにふくよかで、
神性も備えた女性だったのだろうか。

平安時代以前の、神に近かった存在の女性を描くのは、楽しい。

ミロの抽象画のような作品にまで昇華していった、堂本印象であるが、
私はやはり、初期の頃の日本画らしいといわれるような作品が好きだ。

いかにものびのびとおおらかに筆が動いて、
個体の表情と本質を捉えているような気がする。


ところで、みすや針本店で、珍しいものを見つけた。

針の頭に小さな干支がついている。
よく見るために、虫眼鏡が置いてあった。
それほど小さいのだ。

マチ針として使用するものではなく、飾り物だという。

“じゃあこれをバースデープレゼントに”と
娘が買ってくれた。

このごろ私は、えとに魅入られている。
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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