犬の眼の手術には、4ヶ月を要する。
その間、飼い主が耐えられるかどうかが、1番の問題だ。
と、動物医は言った。
その通りであったと、術後5ヶ月を経て、つくづく思う。
さて、当事者の風太は、痛かったであろう、
うっとうしかったであろう、
その他、諸々のイヤなことをきれいさっぱり忘れ、元気いっぱい。
食欲すこぶる旺盛、そしてよく寝る。
私が調整を怠ると、細腰が、プックリ出てくる。
先日、おおっ!と全員が声をあげたことがあった。
組んでいる足の高い方に、跳び乗ったのだ。
私の足ゆえ、組んでいるといっても、65センチほどであるが、
その高さは、風太の体高の2倍以上はある。
助走もなしに、まさにヒョイと、
私に例えれば、3メートルより高いところへジャンプしたということになる。
犬だからというより、風太にしか出来ないであろうと、
親バカは考える。
そして、調教すれば、
ひょっとして細いバーの上で芸当するようになるやも知れぬ…
などと。
しかし、その前に、この気まま・わがままをしっかり矯正する必要がある。
やっぱり、ムリだワ。
というようなことを一瞬夢想してしまうほどに、
チビ黒犬は回復を遂げ、
毎日時間がくると「ゴワン!ゴワン!(ご飯!ご飯!)」
と、うるさく走り回っている次第。
いろいろと御心配を頂きましたが、おかげさまで
以上のような状態で、右眼視力はほとんど戻っていると思われます。