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虫の代理親

子供の頃、アリをビンに入れて飼育したことがある。
どんどん巣穴を広げていって、卵を産む。
青虫をじっと観察していたこともあった。
キャベツにつく青虫は、触れるとポヨポヨして、親しみのわくものであった。
モンシロチョウの幼虫だ

柑橘類には、アゲハの幼虫がいる。
これはクセモノで、うっかり触ろうものなら、
頭から強烈なニオイのするオレンジ色のツノを出す。
黒いの緑っぽいの、各々に頭部は大きく、海の生物ジュゴンのような顔をしていて
じっと見ると、なかなか愛嬌がある。

ところで私は、おいしいくだものを食べると、実を土の中に埋めておく習慣がある。
ひょっとして実がなるかな、なんて夢なのか食いしん坊なのか…。
時としてその夢は膨らむことがある。
芽が出てドンドン大きくなるのだ。

日向夏というおいしいみかんがある。
このタネを植えたら、いつの間にか20センチぐらいの大きさになっていた。
するとアゲハがやってきて、産卵した。
全部葉を食べられるので、かわいそうだが卵は取って捨てておいた。

ところが一匹、どこかに隠れていたのか2センチぐらいの大きさに育ってしまった。
どうしようかと迷っていたら、下の花壇で子供達が虫取りをしていて、
幼虫のお母さんは捕らえられてしまった。

もう仕方ない。
あのみなし子は私が育ててやろう。
(といっても、普通アゲハは産みっ放し。幼虫は勝手に育つンだけど)

昆虫図鑑を出してやっとわかった。
黒いのは4令目。脱皮して緑の5令になる。
もう葉は食べない。
緑の子は、今まで見えなかった黒いポチッとした目がついていて、かわいい。
頭を撫でてやろうとしたら、ニュッ!!
思わず、ギャッと叫んでしまった。
あのオレンジの角が出たのだ。

それからヒマさえあればグリン(と名付けた)を見に、ベランダへ出ている。
ヤゴもそうだったが、エサを食べなくなると次の段階に移る。
グリンはさなぎになるべく、じっと動かない。
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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