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生徒はみんな年上のヒト

娘がこの世界に入って最初に戸惑ったのは、年齢のことではなかったろうか。
内村くんを除くすべての生徒が自分より年上で、
その人達から先生と呼ばれることの面映さ。
私もかつて味わったことではある。

「娘より孫の方が丁寧に教えてくれるのよ。私も素直になれるしね。」
と、私の母親ぐらいの年齢の方が、ケータイを片手に笑っていた。
そうあって欲しいと、娘が手本を描く姿を見ている。

獅子舞が手本だった時のこと。
玉雲先生の絵をそのまま使用したので、
正月用の絵には、舞人があるものを手にしていた。
娘は手本描きの時「コレ何なんでしょうねェ」と呟いた。
私は彼女に詳しくは説明していなかったのだ。
名前ぐらいは言ったと思うが、普段耳にしない言葉だから、
聞き逃したのかもしれない。
しまった!と思ったが時すでに遅し。
すると周りに集まった生徒の1人が、「御幣でしょうナ。」と言ってくれた。
「ア、そうなンですか。」
娘はあっけらかんと言って、獅子の顔を赤く塗っている。
私の顔も赤くなっていたのではないかと冷や汗が出た。

しかし…絵を教えているからその絵について何もかも知っているとは、限らない。
ましてや娘の年代では、御幣(ごへい)とか幣(ぬさ)とか言われても、「?」だろう。
親バカを承知で書いている。

私は彼女に「絵を教える時、解からないことがあったら正直に、
“勉強不足なので、この次までに調べてきます”と言いなさい。」
と言っている。
そして、その件については必ず調べて、次回報告するように、とも。

娘は教室へ行くようになって5年目に入る。
教えるということにおいては、私より彼女の方が適しているのかもしれない。
ともあれ、のんびり屋の娘は、せっかち母さんを尻目に
すっかり生徒の中に溶け込んでいる。
娘を迎える側の生徒達が、おおらかで優しい人達であったことに、
心から感謝する毎日だ。
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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