トミー・リー・ジョーンズというオッサンが好きだ。
BOSSのコマーシャルに出演している。
ちっともハンサムじゃないけれど、あの俳優の持つ雰囲気が好ましい。
実像はわからないが、映画の中では、あまり饒舌ではない。
ピリッとしていて、哀愁もあり、何より、笑える役どころもこなすというのがいい。
ゲラゲラ笑うのではなく、ニヤリと笑わせる。
本人は至ってマジメなじゃがいも顔ではある。
男前が嫌いかというと、そんなことはない。
見惚れるくらいカッコイイものは、何でも大好きだ。
しかし姿形がとびきり上等のスターは、いつも同じような役柄が多く、
時には3枚目をやって欲しいと思っても、
イメージが壊れるようなことは極力しない。
わが愛犬風太の話に、突然変わる。
何度も書いたが、小顔・足長・腰周りスッキリのモデル体型の上、
クリッとした目と真っ黒な鼻の持ち主で、毛並みもスベスベ。
つまり、非常に美しい。
(犬のことだから、これくらい自慢しても許してもらえるだろう)
ところが、この子はおおいに笑わせてくれる。
ズッコケても本人(犬)は澄ましている。
イヤ、よく観察すると、テレ臭そうにも見える。
その様子に、娘や息子が解説を入れる。
風太のおもしろ場面を記録しているが、
無声映画って、こんなんだろうなと思う。
犬でも家族には大サービスしてくれる。
スターはファンを楽しませてくれなくっちゃ。
いつも同じスマイル、同じ傾向の映画では、そのうち飽きがくる。
ちょっとジイサンになったが、
トミー・リー・ジョーンズの次の映画を期待している。
余談ながら、あの顔で「トミー」というのも受ける。
しかし、何とも重みがないので、
彼の場合、フルネームで呼ばねばならぬと思っているが、
名前がなかなか頭に浮かんでこない人の1人でもある。