ワンコを前かごに乗せて、自転車を走らせている人を時々見るが、
私もその1人。
河川敷まで歩いて行ったら、
広々としたところまで着く頃には疲れてしまう。
自転車でも最近は、ちょっとヒザが痛い。
と、又してもグチを言いつつ…
とにかく、行くまでには少しばかり決心が要るが、
川の畔の広大な草原が見える堤に上がると、
毎回思わず口にする。
「風太、着いたよ!気持ちいいねェ」
わがチビクロ犬は、自転車から下ろされるやいなや、
モーレツな速さで走り出す。
そして、50メートルも走ったかと思う所で、クルクル回り始める。
ウンチである。
広い所へ来るとすぐ走り出し、途端に便意をもよおすらしい。
私は慌ててティッシュとビニール袋を取り出す。
あたり一面、クローバーが白い花をつけている。
走ったり、止まって嗅ぎ回ったりを繰り返している犬を追って、
ゆっくり歩く。
ここへ来ると時間を忘れる。
唯一、時計を持って行かない処だ。
田舎から友人が来るというので、花で歓迎しようと思い立ち、
数日前から花屋へ通い詰めている。
まず、大きな丸い鉢を手に入れた。
スパティフィラムを大小組み合わせる。
ちょっと淋しいので、大輪のニチニチソウを足もとに植え込んだ。
これだけのことでも、3回花屋へ行った。
これはリビングに置こう。
ベランダのプランターも念入りに手入れし、
少しでも隙間があれば、花を植え足した。
玄関にも、東のベランダにも。
そして今日も又、10本ほど。
私が買うのは観葉植物ではなく、1株80円か100円の花の苗。
それゆえ、花屋にいくら通ったところでたかがしれている。
花の量は多いが、花屋にはなれない。
色と種類限定の、玉麗流ガーデニングである。
「唯一」と書いたが、植物をいじっている時も、
「今 何時?」とは言わないなァ。