連休できる日は月に1度くらい。
その貴重な1日目、朝から春の陽射しが暖かく、風もない。
こんな日はどこかへ行きたい。
みんながそう思った時が、遠出の日。
風太も早く行こうと、うるさく娘に付きまとっている。
運転するのは誰なのか、ちゃんとわかっている様子。
まさかここまで行くとは思わなかった。
ドライブのつもりで、どこか気に入った所で下りればいいよと言って、
出発したのが午前11時。
風太を連れての旅だから、休憩が長い。
おしっこタイム、ウンチタイム、
何かを食べたり、散歩したり…。
白良浜(しららはま)についたのは、2時過ぎていた。
和歌山は、近くて遠い所。
今まで行ったことのある場所といえば、
那智の滝と串本ぐらい。
白良浜の名の所以、白い砂と
遠浅の、透明度の高い海に感動。
日本じゃないみたい!
娘は友人の別荘があるので、何度も来ている。
車でグルッと回ってくれて、アノ、ホテル川久も外見だけは眺めてきた。
「『崎の湯』っていう露天風呂があったけど、今もあるかなア」
と走っていると、アッタ!
けっこう知られるようになったみたいで、
老若男女賑わっていた。
まず娘が入浴。
「お母さんはいいよ」
とあまり乗り気じゃない私に、娘は言う。
「すっごく気持ち良かった。ここまで来て温泉に入らないなんて、
もったいない!」
素直にすすめに従い、300円出してのれんをくぐる。
施設は立派とはいえないが、目前には海が広がる。
湯温はけっこう高く、寒がりの私にはちょうどいい。
「5時終了ですから、ゆっくり、急いで、入湯して下さい」
駐車係のオジサンがにこやかに言っていたので
ちょっとあせったが、それでも充分ポカポカになった。
帰路、高速道路の一車線の辺りだけ混んだので、
家には夜10時に着いた。
渋滞がなければ、チョクチョク行ってみたい所、白浜。
1泊ぐらいでのんびり行きたいものだ。