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三隣亡

8月中旬、又めまいに襲われた。

いや、めまいとは少し違う。
天井がグルグル回るということはないのだが、
フラフラして、まっすぐ歩けない。

気分が悪く、食べ物が喉を通らないのはいつもと同じ。
貴重な体重がまたしても減っていく。

アア…と嘆いていたら、
4日目くらいから、何とか食べられるようになった。

ところが、右足のヒザが痛い。
触ると、プクプクしている。
エライコッチャ!

“水がたまる”というのはコレかもしれん。
フラつきが少しマシになったのを見計らって、
整形外科へ。

病み上がりの体ゆえ、
自転車で送っていこうかという娘の言葉に甘え、
うしろにチョンと乗せてもらった。
前かごには風太。
3人乗り?で夕暮れ時、裏道を走る。

診療が終わるまで、風太と散歩に行ってるワ、と娘。
じゃあ後で、とここまでは何事もなかったのだが…


「ア、コレね。悪性のモンじゃないですヨ。
放っておいても大丈夫なンだけど、
マアせっかく来てくれたンだから、
こんなモンが入ってますヨということで、
小さな注射器で抜いてみましょか」

先生はいとも簡単に、
しかも優しく微笑んでおっしゃる。
デモ…?

(注射?針があるョ、痛いョ)

と声なき声が、私の体内から湧き上がった。

とはいえ、一応おとななんだから、
泣き叫ぶ訳にもいかない。
まずはレントゲンを。

手の方も一緒に撮ったところ、
「足はこの部分、潤滑油のような役目をする物質が、
年と共に減ってきますからネ。手はよく使いますか」
「ハイ 絵を教えています。
痛くなったのは、きっと何ヶ月もかかって
お寺の天井画と襖絵を描いたからだと思います」
「ア、それでしょうね。マア、手の痛みは徐々に取れてきますよ。
ちょっと横になりましょうか、右足のヒザを出して」

ソラ 来た!

看護師さんが、注射器を先生の傍らに置くのが見えた。

「ところで、天井画は龍ですか?」
「ハイ、イタ~ッ!!」

お見事。
先生は私に怖がらせるスキを与えず、
ブスッと射したのだった。


帰り、風太の足のツメが
自転車の前かごの網目にスッポリ入り、抜けなくなった。

引っぱると、キャイーンキャイーンと
ものすごい声を出す。
まるで動物虐待の様に。
よく見ると、ツメがひっかかっているだけで
痛みはないはずなのだが、
この状態に怯えているようである。

しかし、どう動かしても抜けそうにない。

動物病院へ行ったが、すでに閉院。
自転車屋さんで、網を切ってもらおうということになり、
走った。
急がねば、閉まってしまう。

私は痛い右足をかばって、左足まで変になり、
もうどっちが痛いんだか
訳がわからないまま、自転車のあとを追う。

ここ1週間はロクに食べてない。
外にも出てない体はフラフラするが、
かわいいわが息子(犬ではあるが)の足が
このままどうかなってしまっては、大変。
とにかく急がなきゃ。
娘1人では心もとない。

ヤスリで少しずつ切ってもらって、事無きを得、
風太は何事もなかったように
歩いて帰ってきた。

ヤレヤレ、
今日は泣きっ面に蜂の1日であった。
プロフィール

玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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