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夏の終わりに

八月尽(じん)。

教室の帰り、ふいに口に出た言葉。

俳句のたしなみはないが、
何かの本で読み、知っている。
言葉の通り、八月が終わること。

季語としては、初秋であるらしい。
夏が終わる、キッパリとした響きが好ましい。

今年の夏は
観測史上の記録を更新する暑さであった。

元気な人も、
「この暑さには参るナァ」
と嘆き、虚弱体質であるらしい私なんぞは、
ひとたまりもなくバッタンキュー。
今もって回復途上人である。

しかし、
こうやってペンを持とうという気になってきたのだから
どうやら暑さの峠は越したのであろう。

エアコンのスイッチを切り、窓を開く。
どこからともなく涼しい風が入ってくる。

そういえば、
蝉の声がもうほとんどと言っていいくらい
聞こえてこなかった。

替わって、草の間から秋の虫の音がする。
例年なら、台風が何回かやってきて、
燃え盛る炎帝の勢力を力づくで追い払い、
やっと涼風が吹くようになるのに。

何かあまりにもあっけない退場ではある。
それとも去ると見せかけて再登場し、
「これが残暑ゾ!!」
とのたまう魂胆か。
イヤ、ハヤ…



近鉄上本町店での個展の折、
13ヶ月というテーマで
13枚の絵を描いた。

短い詩を作り、それに合う絵を描く。
楽しい制作であったとみえて、
詩も絵もアッという間に出来上がった。

8枚目は、「八月尽」。

陽炎のような大地、
ユラユラ見える樹、
そして、うすい朱の空。
詩の方は、ちょっと思い出せない。

詩人でも作家でもないのだけれど、
次々と言葉が頭の中に現われて、
メモしておかないと去って行く。

絵と言葉は時として一体化し、
すぐに制作に取り掛かることもあれば、
イメージだけで終わってしまう場合もある。

なんてことを、訳のわからないまま書いて、
忘れてしまったことへの言い訳にしよう。
ともあれ、八月は逝ってしまった。
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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