この絵と初めて会ったのは、私がいくつの時だったか。
少しはにかみながらも、やや得意そうに踊っている年若い女性。
背景がどうとか、描かれた時代についてあまり興味がなかったようで、
モデルの淑女が、ユトリロの母となった人であることを、
初めて知った。
知ったところで、どうという訳でもないが。
“貧乏絵描き”
という言葉が記憶に残っているが、本当は洋の東西を問わず、
絵描きは富裕層の子女の方が多かったのではないか。
あるいはパトロンがいたとか。
そうでなければ、当時は絵を自分のものとする前に
生活苦で押しつぶされてしまう。
絵の具が買えなければ、名作は生まれようもない。
”絵画は愛らしく、喜びに満ち、きれいでなければならない”
それが、ルノワールのモットーであったとか。
この言葉からも、当時の上流社会が想像される。
つまり、絵によらず芸術はすべて、お金持ちのものだった。
今は、誰もがいつでも自由にそれらと触れ合うことができる。
さらに、しようと思えば体験し、持続も可能な世の中となった。
少しずつであったり、時として急激にであったりするが、
世の中は変化してきた。
私達はそれをあまり自覚する機会がないから、
100年昔のことに思いを致さないだけだ。
芸術が庶民に手の届く時代を、大いに楽しみたいものです。
『印象派展(油絵)』
3月11日〜5月11日
京都文化博物館
愛らしく、喜びに満ち、きれいな、
絵に会いにでかけませんか。
(玉麗)
※こちらでも、
愛らしく、喜びに満ち、きれいな絵がたくさん展示されています!


大阪府八尾市生涯学習センターかがやき←クリックで、詳細が見られます。
フェスタ2014
3月7日(金)〜3月9日(日)
玉麗会展示は、3階です。(水墨画・墨彩画)
ぜひ、どうぞ。

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