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初めての出来事

犬も泣きベソをかくと言ったら
「ウッソー!」「ホンマーァ?」
反応はたぶんどちらかであろう。

嘘みたいな本当のことである。



今日一家で緑の文化園へ行った時のこと。

いつもは娘とだけなのに私も行っているので、
わが家のワンコは上機嫌。

ミニチュアピンシャー種は、家族想いの犬だそうな。

つまりは誰にでも慣れない、寄って行かない、
警戒心の強い犬種だということ。
他人様にとっては見た目に似合わず、かわいげのない犬ということになる。

さて澁谷家一行は1時間半ぐらいかけて山歩きし、
終点近くの湿原へ出た。

辺り一面ミゾソバが咲き乱れ、
ヒガンバナがそこだけ灯りがついたように、赤い。

板の橋の上を犬は軽快に走って行く。
時々立ち止まり、私達がちゃんと来ているかどうか確認しながら。

板橋が終わったところに小さな水たまりがあり、
以前は大きなカエルがいた。

今日はどうかと、持っていた枯れ木の枝でバシャとすると、いた。

体長5センチくらい、赤茶っぽい、アカガエルの一種だろう。

風太クン、大喜びで捕まえようとするが、
ピョンピョンピョン、必死で逃げて草の中へ。

犬は動くものを追う性格なので、あちこち嗅ぎ回っているが
もう2度と姿を見せることはなかった。

風太はおもしろくない。

そこで、私が持っていた枯れ木に当り散らす。

鳴きながら噛みつくので、
「やめなさい!」
と一喝。

枯れ木の枝を地面にトン!と打ち付けた。

と同時に、風太が飛びついたものだから、
きっと鼻ヅラを打ったのだろう。

キャイーン キャイーン とハデな声を出して、出口の方へまっしぐら。

私は打ちどころが悪かったのかとボー然とするが、
娘は悠然としている。

その間ほんの数秒だっただろう。

走り去ったと思いきや、又こちらへ向かって疾走してくる。

私「どうしたの、どっか打ったのか?」
娘「あれだけ走れるンやから、何ともないねェ」
風太「・・・・・」

私は風太を抱き上げ、あちこち調べたが
怪我はおろか、かすり傷ひとつない。

びっくりさせるねェ おまえは!
と言いながら娘に手渡す。

すると風太は長い両手で顔を覆い、
大きな目を細くして、ワナワナしているのだ。

初めて見た!
犬の泣きベソ姿。

ああ、やっぱりわが家の犬は人間化しつつある。

しかし、おやつあげようか、と娘が言って地面におろすと、
チンと座って待っている。

その顔は、さっきまで泣いていた子が、
お菓子で機嫌良くなる様子にそっくり。

あれはウソ泣きであったのか!
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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