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四季の姫のストーリー:28

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この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

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(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ)」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰「綾織(あやおり)」
     末の姫(夏) 供・・・龍「倭(やまと)」
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
  
     アマテラス
     
     無名
     黒鳥(無名のしもべ)





「龍に乗っているのは、童(わらべ)どもじゃ
末の姫をまず 血祭りに上げよ!」


無名が命じると、黒鳥たちは一斉に夏姫に向かった。


その数は知れず、
黒い壁が立ちはだかったかのように
四季神達と夏姫の間を裂いた。


壁の内側では、倭が大きく体をうねらせ、
長い尾と巻ヒゲで鳥達に応戦していた。


夏姫も剣を抜き、近づく鳥をなぎ払っていたが、
視界が少しずつ狭くなってきた。


ふたりさくら子が
「姫さま!」と叫んだ。


夏姫は、倭の目を狙って突進してきた鳥めがけて
剣を投げた。

剣は命中したが、そのまま鳥と共に落ちていった。



武器が無くなったとみるや、
鳥達は倭の硬い表皮をつつき出した。

バシッ バシッ と長い尾が鳥達を砕く。

しかし鳥達の数はあまりにも多かった。


倭の尾の動きが鈍くなった。


ふたりさくら子が両側から
夏姫に覆い被さった。

その背中目がけて、黒鳥の群れが襲いかかった。



その時、

「吾れを追え!!」

加牟豆の声が響き渡った。



加牟豆は、倭の背から反動をつけて
鳥達の渦の中に飛び込むと、
大きく体をのけ反らせ、全身に力を込めた。



その瞬間、童の体は粉々に砕け、光の粒となって、拡散した。



小さな粒はみるみるうちに、拳(こぶし)大になり、
芳香を放つ桃の実となって、あたり一面に飛び散った。


鳥達がわれ先にと飛びついた。

黒い壁は一瞬にして崩れ、
桃の実をついばんだ鳥達は、ことごとく消え去った。




「夏姫!!無事か!」

四季神と春姫、秋姫が駆け寄って来た。



「父神さま、


加牟豆が・・・・・・・・」


夏姫の声はそれ以上、続かなかった。


(by 玉麗)


******************
いよいよ次回は最終回です。


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