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四季の姫のストーリー:26

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この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

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(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ)」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰「綾織(あやおり)」
     末の姫(夏) 供・・・龍「倭(やまと)」
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
 





「なるほど無名という名の由来はわかった
オウスのミコトは今ではヤマトタケルとお呼びしておる
その御子がなぜ大御神に反逆せねばならぬのじゃ」




「アマテラスに 遺恨はない」

老鳥が無名の言葉を引き継いだ。


「無名さまは名が欲しかったのじゃ
名が無いのは顔が無いのも同然

我らは無名さまの心の闇を救いするべく、
死する間際になると魂を捧げ続けてきた

しかし我らは所詮鳥じゃ
神の御子をお救いしようなどと
大それたことを考えた罰が
こともあろうに無名さまに降りかかった・・・・・・」


「そうか それゆえ若さは半身のみなのじゃな」



「吾れは名の無きことを恨み、
父(ちち)母(はは)に捨てられたこの身を呪って生きてきた

それにひきかえ四季神よ
おまえの姫達は幸せじゃな
家族とは良きものであろうな ホッホッ

憎しみの向かう先が見えてきたわ!!」


「元の身にもどる術(すべ)が何かあるはずじゃ
大御神を解き放ち、この世を元にせよ

おまえも家族を作ることじゃ」


「もうよいわ!
吾れはバケモノのこの身を白日に曝して生き長らえる

せめてこの世を吾がものにと思ってどこが悪い!

人間共は僕(しもべ)となり
五穀豊穣を吾れに捧げるであろう」


「人間は昼と夜があって 健やかに子孫を繁栄させる生き物
休息無くして生き長らえることは出来ない

五穀豊穣とて春夏秋冬あってこその
恵みではないか」


「ホッホッ 人間共が死に絶えたとしても
また産み出せばよい
そのためのアマテラスじゃ

美しい姫達は目障りぞ
四季神家など 滅びるがよい!!」



無名は声高に言い放つと、姫達を睨め(ねめ)まわし、
黒鳥達に向かって手を上げた。


それを合図に、鳥達は黒い渦を巻いてうねりながら
四季神一族に襲いかかった。



6231.jpg

(by 玉麗)




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