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四季の姫のストーリー:22

☆今日(5/26日曜日)は、更新2つです。

これは、1つめ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ)」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰「綾織(あやおり)」
     末の姫(夏) 供・・・龍「倭(やまと)」
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
 






大きな雲が少し力を弱めてきた。
風の力を借りて、片雲に変化しようとしていた。

小さな嵐がやってきて、空の雲をすべて吹き飛ばし
紺碧の大空が広がっていた。


人々は、今年は秋が早いのかと
挨拶がわりに言い合っていた。



翌日、太陽は西の山々に沈まなかった。

中空にとどまったまま、ピタリと動かなくなってしまった。


そのことに気付かぬ人々は、
仕事がはかどると思ったのか働き続けた。

そのまま2日、3日と過ぎても
夜は訪れなかった。




人間界の異変はすぐさま、中つ国の四季神家に伝わった。


四季神は、天変地異に備えるべく豊雲(とよくも)に乗って
みずから下界へと下りて行った。

龍に乗った夏姫と加牟豆が、すぐさま後を追った。



夏の陽が鋭く地上に降っていた。
このまま夜の来ない日が続けば、
この国のすべては終わりを迎えるかもしれない。


四季神は、陽の神アマテラスの異変を感じた。


「夏姫よ 四季神家へ戻り、皆を集めよ

冬姫は冬衣と共に四季神家へ残り、
母神とぼたん老女を守るように

春姫と秋姫はそれぞれの供を呼んで
そなた達と共に私の合図を待てと
伝えるのじゃ

天上界へ参ると告げよ
大御神の身に何事かが起きている
私はこのままひと足先に行き それを見極めて参ろう

それから ふたりさくら子を倭に乗せてやるのを
忘れずに な」


「承知致しました!」

「四季神さま わたくしをお連れ下さいませ」

「いや 加牟豆は夏姫の供じゃ
何事かあった時は姫を守ってやってくれ」

「この身に替えて夏姫さまをお守り致します!」


「そうか では頼んだぞ」



四季神は夏姫、倭、加牟豆に力強いまなざしを送ると、
豊雲とともに、天上界へ走り去った。


すぐさま倭も、頭を中つ国へ向け急上昇した。



そのあいだにも
地表は熱を帯び、人間達は狂ったように働き続けた。


(by 玉麗)




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