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四季の姫のストーリー⑳

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この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

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(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ)」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰「綾織(あやおり)」
     末の姫(夏) 供・・・龍「倭(やまと)」
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
 






その夜、秋姫はぼたん老女に問いかけた。

「母神さまは あの衣を湖へ投げよと言われたが
ぼたん老女、その訳を知っていたら教えておくれ」


ぼたん老女は答えた。

「姫さま、あの衣は秋茜(あきあかね)※の羽と
金色茜草(こんじきあかねぐさ)の蔓(つる)で
出来ておりまする。
湖の水底(みなぞこ)に沈む前に溶けるように。
溶けた衣は魚を育て、皆々の恵みとなりましょう」


「そうか あの美しい衣を、
惜しげもなく投げよと言われた訳がわかった
わかったが、秋茜は生きたまま羽をもがれるのか?」

「いえ、ご心配には及びませぬ。
ひととし前の落ちた羽を、わたくしとふたりさくら子が
拾ってまいりますゆえ」


ぼたん老女は、姫の心根(こころね)の優しさに
思わず笑みを浮かべた。


「姫さま、綾織と飛ばれる時の衣は、毎年織り上げまする。
どうかお心置きなく、お仕事をなされませ」

※秋茜・・・とんぼ

DSCF3374.jpg
(花蘇芳 :はなずおう)


(by 玉麗)




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