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四季の姫のストーリー⑯

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この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

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(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰
     末の姫(夏) 供・・・龍
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
      

 







翌年、三の姫のもとに鳳凰が飛んで来たのは、八月尽。

まだ夏の名残の暑さが、四季神家のあちこちに見られたが、
朝の清々しさはもう秋そのものであった。

誰よりも早く目覚め、鳳凰の到来を待つ姫の側には
ふたりさくら子が寄り添っていた。

「姫さま、鳳凰はどちらの方角から?」

ふたりさくら子の2の口から同じ言葉が同時に出る。


三の姫はニッと笑って、
「さて、のう」
と答える。


「マア、四季神さまの話し方とそっくり!!」

ふたりさくら子は同時に言って、同時に笑った。



そこへ加牟豆が眠そうな眼をこすりながら、やってきた。

「姫さま、鳳凰はどちらの方角から?」


3人の少女が笑いころげるのを、加牟豆はキョトンと見ていた。
が、フイに
「きっと、陽の出る方角からやって来ると思われます」
と言いながら、東の方角を指した。


まさにその時。

山々が朱に染まり、黒い点が現れた。


黒く見えた影はたちまち炎色となり、
優美な長い尾羽をなびかせて飛ぶ、鳳凰の姿に変わっていった。


(by 玉麗)




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