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四季の姫のストーリー⑮

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この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

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(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰
     末の姫(夏) 供・・・龍
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
      

 




鳳凰が三の姫の前に現れたのは、4年前。

父神が「三の姫の供を呼んでみよう」と片手を挙げると、
かなたの山々の峰が黄金色に輝いた。

火炎のような影を後方に放ちながら、
炎色の翼を持った大きな鳥がやってきた。


三の姫はおそるおそる近づくと、
その長い足にそっと触れた。

鳳凰は黒い大きな眼で姫をじっと見つめると、
くちばしで姫の帯をはさみ、軽々と持ち上げ
ゆっくりと背に乗せた。


「陽(ひ)の鳥 鳳凰よ、姫を空へ案内(あない)してやってくれ」

父神の合図で、美しい大鳥(おおとり)は翼を広げた。
三の姫はあわてて鳳凰の首にしがみついた。


鳳凰がゆっくり飛び立つ。
見晴るかす眼下に広がる、山々。
里の景色。
そのすべてが、陽の鳥の朱(あけ)の色に染められてゆく。

秋の始まりであった。


その様子を姫は、
鳳凰の背から眼を見張るようにして見つめていた。


“季節を変えてゆくことが 私の仕事”

だと、おさな心にも理解した瞬間であった。


父神はその様子を、
豊雲の背から満足そうに見守っていた。


(by 玉麗)


DSCF2875.jpg

今日は、桃の節句。
姫たちと一緒にひなまつりです。

(雪)

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  • 大阪在住の水墨画家。
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