FC2ブログ

四季の姫のストーリー⑭

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(登場人物)

四季神家:父神 愛馬「豊雲(とよくも)」
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たけはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰
     末の姫(夏) 供・・・龍
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)

 






「父神さまーぁ、 建速(たけはや)が空を駆けておりまぁす」

二の姫は体中で喜びを現し、建速の首を大きく叩いた。
建速はうれしそうに大空で力強く跳ねた。

とたんに姫の体が勢いよく跳ね、
手綱がその手から放たれた。

姫の体は弧を描いて地表へ向かった。
その瞬間おびただしい鳥の群れが体を包み、
二の姫は再び、空中へと浮かび上がった。


「姉さまーぁ!」

鳳凰が近づいてきた。
二の姫は三の姫とともに鳳凰の背に乗った。


父神がその様子を見て、
「ハ・ハ・ハ、 建速は初めての空であったのう」
と言うと、
建速が申し訳なさそうな顔をして、
二の姫に近寄ってきた。

「案ずるな 私は平気だ この次はもっと高く飛ぼう」



その日から数えて、10日目、
二の姫と建速はその姿を捕らえることが出来ぬほど
速く、高く、空を飛ぶようになった。

加牟豆は空を仰いでいるのに疲れて、
草原(くさはら)に寝転んで、
その様子を日がな一日眺めていた。


春はまだ浅く、時折冷たい風が吹いたが、
二の姫と建速は、空駆けることの喜びに満ちあふれていた。

春姫の仕事は
喜びの根源、生命の芽吹きをうながすことであった。

(by 玉麗)




水墨画・墨彩画 玉麗会
http://gyokurei.com/


にほんブログ村 美術ブログ 墨彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水墨画へ
にほんブログ村

いつもありがとうございます。

Trackback

Trackback URL
http://gyokurei.blog14.fc2.com/tb.php/1175-bfc4e3a8

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール

玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
リンク
このブログをリンクに追加する
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
FCカウンター
オンライン
現在の閲覧者数:
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
RSSフィード
ブログ内検索