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四季の姫のストーリー⑬

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この物語は、澁谷玉麗の完全オリジナルです。
毎週日曜日に更新します。

過去のストーリーを読みたい方は、
ブログの右側の「カテゴリ」の中より、
「四季の姫のストーリー」をご覧下さい。

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(登場人物)

四季神家:父神
     母神
     一の姫(冬) 供・・・白狐「冬衣(ふゆぎぬ」
     二の姫(春) 供・・・駿馬「建速(たてはや)」
     三の姫(秋) 供・・・鳳凰
     末の姫(夏) 供・・・龍
     
四季神家に仕える者:
     ぼたん老女
     ふたりさくら子
     加牟豆(かむず)

     冬の社の主神
     少名神(すくながみ)・・・(冬の社の主神の従兄弟)
      





「冬の姫と春の姫」⑥


父神は、三の姫と鳳凰を呼び出した。
二の姫、父神の愛馬、豊雲(とよくも)、加牟豆と揃った所で、
父神は、豊雲にヒラリと跳び乗った。


「建速はまだ空を飛んだことがないゆえ、
振り落とされぬよう、しっかりと手綱を取るのだぞ」

そう言うと、豊雲の手綱をグッと引き
馬の顔が上空へ向くように合図した。


「跳べ!」


豊雲は力強く大地を蹴り、中空へと躍り上がった。

その様子を見ていた三の姫が鳳凰の背に跳び乗った。
鳳凰は大きく翼を広げると、一気に空へと飛び立った。


父神の乗る馬が空を駆け、
鳳凰が悠々と羽ばたくのを見て、
二の姫の駿馬は姫を背に、今にも駆け出しそうに
四肢を躍らせた。

その様子を見て二の姫は、父神にならって手綱を強く引き、
馬の顔を空へ向けた。


「跳べ!」


建速は父神の豊雲を真似るかのように、
勢いよく地面を蹴った。


(by 玉麗)


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