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花の思い出⑦ カーネーション

カーネーションには何話かの思い出がある。


まずは小学生の頃。

悪ガキの友人がいた。
とにかく暴れん坊で、彼が怒り出すと先生でも手がつけられない。
悪ガキは成績が良くないというのが定説?だが、その子は勉強も良く出来た。
1年生の時からずっと同じクラスで、その子が級長さん、私は副級長であった。

今はチビであるが、私は小学生の時クラスで1、2番目に大きかったので、
男の子とケンカして決してヒケを取らなかった。
正義に燃えて、女の子いじめをする男の子をやっつけていた。
かのM君は弱い者いじめをするタイプの悪ガキではなく、
人がやらないイタズラをする目立ちたがりだったように思う。

だから、彼とケンカをしたという思い出はない。
というよりM君の方が、子供ながら私に一目置いていたのかもしれない。

ある日登校すると、机の中にカーネーションが
100本ほど無造作に押し込んであった。
私が覚えているのは、これだけ。

彼の後日談によると、
隣の家がカーネーションを作って出荷する仕事をしていたらしく、
彼は出荷後の畑で、好きなだけ花を取らせてもらったという。
それを翌日私の机の中に入れておくなんて、いなかの小学生にしてはやるじゃないか!

その後、お気に入りの女の子の机に花を置くのが、ちょっとしたブームになったとか。
彼は今でも親友である。


もうひとつは、母の日のプレゼント。

五月のある日、離れて暮らす息子から久し振りに電話があった。
その翌日、帰宅すると、マンションのドアにある新聞受に
クリーム色のカーネーションがねじ込まれていた。

とっさには、それが母の日の花束であることを理解出来なかった。
男の子はテレくさいのであろう。
電話の時に、明日行くとも、カーネーションを届けるとも言わないで、
こんなことをして…

息子は饒舌ではない。
ちょっとだけはにかんだような表情でゆっくり話す。
いささかシャイな方である。

私はすぐにお礼の電話をかけず、クリーム色のカーネーションの絵を描いた。
2人の子供(今や大供であるが)のことを思いながら。

女の子は、グズグズむずがりながら眠る。
そのかわり、「メメ、サメタヨ」と寝起きはいたってゴキゲンな子であった。
男の子はいつの間にかひっそりと眠ってしまって、全く手がかからない。
ところが、目覚めに母がいないと人が変わる。
泣き叫び、暴れ狂う。
そんな子であった。


カーネーションは、思い出話が多い。


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  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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