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花の思い出③ フウチョウソウ

フウチョウソウとは何とピッタリの表現か。
長いオシベはチョウの触覚のように見え、花ビラはまさにモンシロチョウのハネ。
この花の群がそよ風に吹かれると、無数のチョウが舞っているようだ。

というのは、想像の世界であって
フウチョウソウがたくさん植えられている庭を、見たことはない。

この花も子供の頃のこと。

母と花の種を蒔いた。
どんな花が咲くのか、母も知らなかったように思う。
畑の片隅に植えたから、花が咲くまで気にも留めなかった。

ある日、うっすらとピンクの花を見た時のことを今でも覚えているのだから、
よほど強烈な印象だったのだろう。

たぶん初めて見る花だったのだと思う。
夕方に、母にナイショでハサミで切り、自分の部屋に飾った。
ところが夜になって、気分が悪くなり、
母が原因を捜し当てたのが、この花だった。

娘にインターネットで調べてもらうことにしよう。

30数年後、私は絵を教えて生活する身となり、
生徒達にフウチョウソウの絵を描いてもらった。
背が高くなる花だから、切花にして飾れないからか、近頃はあまり見かけない。
生徒達に「この花の名前は?」と尋ねられるくらい、知られていない花ではある。

けれども、フウチョウソウの絵の中には、
若き日の母との小学生の私が、仲良くしゃがんで
土の中に種を埋めている姿が見える。

http://hw001.gate01.com/gyokureikai
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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