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かんきつ類に蜜が入る。
これはとても珍しいことなのか、
それとも1本に1個だけ、大切に育てあげればこうなるのか。
私はとにかく初めて食べた。

(甘夏の花)
わが家にある高さ1メートルほどの甘夏柑に成った、大玉ひとつ。
そろそろかなと思いつつも何となく惜しくてもぎ取れなかったものが、
鉢を移動する際、ボタッ と大きな音を立てて落ちた。
どれぐらい大きかったかというと、扉は開けてあったものの
1ツ部屋を挟んだ隣にいた娘の耳にも、その音が届いたほどだ。

なにしろ重さ500gもあった。
そしてその味、まるで蜜の入ったりんごのような、
いやみかんだ。
りんごではない。

とにかくこんな味、食感の夏みかんは大げさに言えば前代未聞、
あまりのおいしさにワッと言ったきり、次の言葉が出なかった。

蜜は袋の中央に、ちょうど木から滲み出た樹液のような色と形で
くっついていた。

りんごの蜜を腐っていると勘違いする人がいると聞いたが、
みかんの蜜も、エッ大丈夫?と一瞬思ってしまった。
蜜の言葉から想像するのは、“甘い、トロリ” としたもの。
わが家の甘夏も、それに近い。
ツブツブがはじけて口の中に広がるとトロッと感じる。
しかしこの口福、いかに伝えたところで1個しかないのだ。
(玉麗)

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