似たようなものはよく見かける。
が、これはちょっと違った。
どう違うかと言うと、私が夕食後に2個食べたからだ。
厚み2センチ、径4センチほどのものだから、
普通の人なら2〜3個ぐらい食べられるかもしれないが、
私はそうはいかない。
甘いものは好物なので食べたいけれど、
一度に多くは胃に納まらない。
ではあるが、特別な場合のみ現れる別口ならぬ別胃があり、
好ましいもののみ受け付ける。
けし餅はまさしくそこに納まったようだ。


『三百数十年家伝の秘宝を伝承し・・・・云々』の
説明書きもスンナリ納得出来る、
“適度に甘くなかなかにうまきもの” であった。
『少し固くなったら、けしの実がややこげるほどに焼けば風味良く・・・』
とも書いてあった。
食べたいのを我慢して3日置き、そのようにしてみると
ホント、香ばしくやわらなく、幸せな気分ほんのりと。
その様子を風太がじっと見るので、小指のツメの半分ほどをやると、
ペロペロと目を細めて舐めた。
すぐお水を飲んでいたので、容器を見ると、
底に、けし粒が5〜6個沈んでいた。
娘にそれを伝えると、うれしそうに笑った。
堺 小島屋泰芳、自慢の銘菓ここに在り、
ごちそうさまでした。
(玉麗)

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