雪「ナニ?」
玉麗「アー アレヨ」
又始まったという顔をして、私を見る娘。
「マスキング・・・ じゃない、スプレー
いや、あの ほれ、 ボカシを・・・」
そこまで言って、スッといなくなる私。
・・・・・・
・・・・・・・・
「だから、その上の句だけじゃ 下の句までわからへんって!」
娘の声が追ってくる。
スタスタ と戻ってくる私。
「ボカシ と ちがうねん、イヤ、だから、
ボカシする時に(やっと本当に言いたい上の句が出た)
養生、養生、そうそう養生って言いたかったンや」
やっと続きが言えた。
「つまり、な
『ボカシする時、本棚やピアノなんかを
養生シートで覆っておいたら、前に龍描いた時みたいに
部屋中真っ黒にならへんやろ』」
と、言いたかったンです。
ああ、スッキリした。
最近、こんな場面がよくある。
脳が老化してくると起きる現象であるが、
このところ頻繁に出現するのは、制作中であるから。
考えながら絵を進行させる私は、
口をついて出る言葉が、全くチグハグなことがある。
さらに、ベランダへ出たり、ポッといなくなったり、
何が起きるかわからない?
協同作業中の娘は、さぞやイライラする状況だが、
そこは訓練とプロの冷静さで、落ち着いて対処してくれる。

そんな私も、1人作業に入ると一心不乱。
一切の物音(限度はある。もちろんですが)が耳に入らず、
和紙の中に構築される物語の世界に、没頭する。
そうして、
屏風絵 "冬の章” が出来つつあります。
(玉麗)
*******************************
いつもご協力いただき、ありがとうございます☆
↓

にほんブログ村

にほんブログ村
↓よろしければ、こちらもぜひ遊びに来て下さいね。↓
☆玉麗会ホームページ よろしくお願い致します☆
水墨画・墨彩画 玉麗会
http://www.gyokurei.com/
*******************************