近鉄デパート上本町店は、8月末から9月に入っても、
バーゲンをやっている。
当然、70%オフなんて破格の値段がついて、嬉しくなる。
今年もそれを見込んで出かけて行った。
ところが各店一斉に秋の装い。
ちょこっと“セール”と書いて目立たないように出している店も
あるにはあったが。
イソイソと出かけて行った私は、「ナニ??コレ」とおもしろくない。
店のスタッフの話で、謎が解けた。
難波にあった歌舞伎座が、上六に移転。
若年層に受けるブランドを揃えた店を誘致して、
新しい商業施設と近鉄が直結したらしい。
なるほど、それで新顧客を取り込もうと、
イメージ一新している訳だ。
しかし、相当がんばってもらわないと売上の上昇にはつながらないヨ、
と心の中で呟く。
確かに店舗のスタッフは、皆一生懸命、
親切でサービス精神に燃えている。
でも、ちっとも動こうとしない、アイデアを見つけようとしない
部署があることを、私は知っている。
そんなフロアが1ツでもあれば、客は敏感に反応する。
全店を挙げてとスローガンを掲げるならば、
むしろ外部からの意見を会議にのせるべきだ。
近鉄デパート、好きです。
個展をしたこともあります。
歌舞伎座では、杮落としにGACKTの「眠狂四郎」が
上演されている。
これを機に、親しみやすさをそのまま残し、
情熱を加味したデパートに変身してくれることを、祈っている。
で、バーゲンの結果は、
あるお気に入りの店があって、ニコニコでした、
と報告します。