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飛鳥へ①

生駒の山を越えると、時の流れが急にゆるくなるのだろうか。
ましてや今も“村”の名が残る、明日香では。

万葉の里に広々とした敷地を持つ建物、万葉文化館。
前・中・後期3ツに分けて、万葉集に題材を得た日本画が展示される。

建った頃から気になっていたのに機会がなくて、
やっと先日行ってきた。


で、まず感想から書くと、
何と贅沢な空間であろうかということ。

平日ゆえ、入館者はチラ。(ホラまでいかない)
これだけ天井が高いと、光熱費スゴイだろうナアなんて、
庶民の考えることだ。

というのも、あまりに冷えすぎてゆっくり見ていては寒かったから、
早々に退出したせいで、そんなことを考えたのだろう。

この辺を訪れる人は、皆ペットボトルを持参するのだろうか。
私達は気がきかず、しかしそのことをタナに上げて、
なんで自販機がないのと喚いていた。

帰路、友人はその辺の散策を提案したが、
ふと見たらアリがいて、とたんに全身かゆくなった私は、
即「パス!バスに乗ろう!」

このバスが、トトロの猫バスを彷彿させる代物で、
(古くさいという意味ではない)
ナントカ資料館前で3分ぐらい停車する。

売店があった!
ソフトクリームの看板に、ノドの乾き、頻増(いやま)して
「あーっ ソフトクリームが食べたいナア」と呟く女2人。
「買ってきて下さい、待ってますヨ」
運転手さんはネコではなかった。

友人が「行ってくるワ」と飛び出した。
私達以外乗客は夫婦連れ1組のみ。
2人共笑っている。

「ナンカ、遅いネ」1人ごちていると、
運転手さんが前方を見て言う。
「アレ?ソフトクリームがお茶になった・・・」

「スイマセーン、お待たせしましたっ」
彼女の手には、冷たいのが苦手な私のために常温のお茶ボトル。
「エ?ソフトクリームじゃないの!」
「今、ソフトクリームの機械、洗ってるンだって」
「アン??」

とマア、時間はゆったり、流れるのでアリマシタ。
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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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