茗荷を頂いた。
親株の横から包状の芽が出て、ジンジャーに似た花が咲く。
我が家にもひと鉢植えている。
昨年は花が咲いたけれど、食べる部分は出なかった。
茗荷のことをよく知らないので、ひょっとすると花の下を掘れば、
タケノコの赤ちゃんみたいな独特の形状のものが、隠れていたかもしれない。
汁物に入れて香りを楽しむこともあるが、多くは生で酢の物、サラダなどに添える。
先日、ごちそうになる機会があり、茗荷ご飯を食べた。
今までいろいろな○○ご飯を食したが、これに勝るものはなかったように思う。
炊き方、ほんのりついた味、どれも最高、絶妙で、
茗荷は、これ以上細かくは刻めないだろうと思われるくらい小さかったので、
私の目にはよく見えなかった。
が、この香り、口に入れると僅かに歯ざわりがある爽やかさ。
口福ここに在り。
ひとくち、ふたくち、みくち、で食べきれる程度にしか茶碗に盛らない。
食べ終われば、又よそってくれる。
そのサービスの細やかさにも感じ入った。
さて、頂いた茗荷は帰ってすぐ洗い、サッと湯に通して甘酢につけた。
これでしばらく保存可能。
食欲のないこれからの夕食に、大活躍してくれることだろう。