有難いことに、私にも「お食事をご一緒に」と言ってくださる方達がいて、
娘と出かけることがある。
先日は、お寿司をごちそうになった。
相手の方は、私より少し年配の方で、
帰り道、若い人達に人気の店を見て歩くことになった。
私もその方も、1人でなら到底通り過ぎてしまうだろうが、
娘が案内役でアレコレと眺めたり、手に取ったり…
還暦を記念しての同窓会が、8月に郷里であるとの案内状が届いている。
もし体調が良く、行けるようならぜひ参加したい。
卒業以来あっていない人もいる。
みんなどんな顔になったのだろう。
私はどう変わったといわれるだろうか。
そんなことをふと思い出し、指先のないレースの手袋に目が止まる。
「ソレをつけて出席しはったら、注目の的ですョ」
「ひょっとして、手ェどうしたん?ケガ?なんて言われたりして…」
2人にからかわれながらも、何となく嬉しくて手に入れた。
女は装う楽しみを神から頂いた。
それはいくつになっても変わることなく、チャンスさえあれば瞬時に目覚めて、
私達をワクワクさせつつ非日常へと誘ってくれる。
「同窓会っていいですネ。ウンとおしゃれして行ってきて下さい」
ハイ、今から1ヶ月半の間、思い出したら1人でニマニマと楽しむことに致します。