一流ホテルには、世界の名品がズラッと店を構えている。
私などには到底手の出る金額ではない。
中には「店のスタッフにお声をかけて下さい」と
書かれたカードを置いてある店も。
つまり買えそうもないものには手を触れるナということであろう。
それでも、コンニチワとことわって見るだけなら、
何ら咎められることはない。
『ティファニーで朝食を』の気分で行けばよいのだ。
友人とホテルでお茶を飲み、ショップを散策した。
1店だけ、私でも手に入れることのできる金額の店がある。
「カラカラ」というタオル製品の店。
バッグや置物、エプロン、赤ちゃん用品など、いっぱいある。
色彩が豊かで、思わず手にしてしまう。
触らないで下さいとも言われない。
去年、ステゴザウルスのぬいぐるみを買った。
今日は冬色の小さなバッグを手に入れた。
シャンパンゴールドという色が流行しているそうで、
これもタオル地ながら光を反射して輝いて見える。
友人曰く、「金運のつきそうな色やねェ」
そうか、金運とはあまり御縁のない私であるが、
今年は初詣のおみくじも大吉だったし、
「ひょっとして宝くじでも当るかなナ」と言うと、
「アナタ、宝くじなんて買う人じゃなかったでしょ。買わな当らンわョ」
と笑われた。そうデスネ。
ステキな毛皮のストールをため息まじりに見ていると、
「つけるだけでも…」と試着させてくれた。
鏡の中にマダーム登場、スゴイナァ。
値段を見るとこれ又スゴイ!
ありがとう、リッチな気分にさせてくれて。
私ぐらいの年齢になると、お店のスタッフも、(ひょっとしたら)と
思ってくれるのだろうか。
年を重ねるのもそう悪いものではない。
そんな話を別の友人にすると、
「でもいつも相手にしてくれる訳じゃないでしょ」と言う。
ホテルショップの見て歩きは1年に1~2度。
そうなるとスタッフはたいてい同じ人はいない。
いつも「いかがですか」と言ってくれるのデス。
そのうち金運がつくそうですから、御期待下さいマセ。