長居展が近づいてくると、特別教室の申し込みが多くなる。
各々に異なった手本を描くため、頭の中は絵のことでいっぱい。
去年までは「何を描きたいですか」と聞いても当日まで決まらない人が多く、
準備なしで目の前でパッパッと描いていた。
いっぺんに7人を教えた日もあった。
ところが、言いたくないけど年齢には勝てない。
そんな無鉄砲なことが出来なくなってしまった。
なかなか決まらない人に、何度も根気よく相談に乗り
テーマを決めてあげる。
それでも
「私に出来ますでしょうか」と。
初めての人は不安なのだろう。
「先生にお任せしますって言ったでしょ。私を信じてないの?」
とちょっと怒ったふりをする。
「いえいえ、とんでもない!よろしくお願い致します」
一件落着である。
私も努力してます。
手本を描き上げても、ちょっと気に入らないナと思ったら、やりなおす。
手本はA3にコピーして、下図は手描きで渡す。
家で練習しておきたいから、早く手本が欲しいと電話してくる。
一度決めても、やっぱり変えたいのでと言う。
もーいいかげんにせいっ!
といいたいところをグッと押さえ、ハイハイわかりましたと言ってしまう。
かくして私の休日はゼロということに…
私の命を支えている導眠剤の効き目が、このところ鈍くなっている。
常用するとそうなるらしい。
量を多くしないで、薬を変えたらいいと友人が教えてくれた。
早速かかりつけの先生のところへ行ってみよう。
とにかく眠らなければ、力が湧いてこないのだから。
これって、ヤクチュウになったってことか。
そういえばもう、365錠くらい飲んでるナァ。