右手に招霊木(オガタマノキ)、顔には真っ黒なサングラス。
盲目の人気霊能者がテレビ番組で大ブーム!!
…彼女がでっちあげられた偽霊能者とも知らずに。
本の帯にはこんな文句が書かれている。
新聞の紹介欄で見つけ、「とにかく面白い」という評を信じて手に入れた。
確かに。
8ツの章から成り立ち、各々完結しながら続いて行く。
井上夢人作「ザ・チーム」
いつの頃からか私は、文芸、感動、その他ひどく真面目な本を読まなくなった。
疲れるのだ。
映画もそうで、涙があるれるようなものは、もういいという感じ。
ミステリー、アクション、スパイ、時間つぶしのエンターテイメントを好む。
けれどもこの分野にしてもやはり作家の技量というものがある。
充分楽しませてくれる映画や本に出会ったら幸せであるが、期待はずれも多々ある。
江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞などを受賞している作家であるが、
この3つの賞は、徳山諄一との共作で、その時の筆名は岡嶋二人という。
半日ヒマがあれば読める軽いタッチの今風の本であった。
http://hw001.gate01.com/gyokureikai/