濱中応彦先生の水墨画塾に娘が通っている。
私の絵はチマチマした所があるから、大らかな絵を描く先生に師事して
勉強して欲しいと思ったので、お願いして生徒の1人に加えて頂いた。
とても懐の大きい快活な方で、個展の折などに伺うと、次々と話題が移り、
他の来場者に気を遣うほど盛り上がってしまう。楽しい方である。
ヒヨちゃんと呼んで可愛がっておられたヒヨドリの話。
生まれたてのヒヨドリが巣から落ちたので、拾って育てておられたらしい。
1~2時間ごとにエサをやらないといけないとかで、教室の途中でも
「ア、ヒヨちゃんの食事」
とアタフタと2階へ上がって行く。
生徒達が見たいと言いながらバタバタあとを追う。何ともほほえましい。
かわいそうなことにヒヨちゃんは、田舎にあるアトリエに連れて行った折、ヘビに飲まれたらしい。
「仇はとってやりました」と言いながら、とても寂しそうだったと娘が言っていた。