初めて あ・い・う・え・お を習う時から、勉強というものはすべて
自分の好きなことだけを教えてもらうというシステムにはなっていない。
きらいなものでも教科書どおり進行してゆくことが、学習というものだからか。
でも大人なンだから、もういいでしょう。
たとえ描けなくでも、屏風に描きたい、お軸を創ってみたい、という意欲さえあれば、
何とかしてあげましょう。描きたいものを描いて下さい。
そう思って始めたのが特別教室。
もう5年ぐらい経つから、常連の人たちは、手本があれば何とか描いている。
それでも途中で何度も筆を止めて、ここはどうしたら?これはどうすれば?とたずねる。
一度に5人までと決めているのは、それ以上多いと、私がパニックになるから。
各人違ったものを描いているので、手本も5枚。
指導もそれに合ったようにと頭をクルクル動かしていると、終わった頃にはもうグッタリ。
みんなが帰ったあとはソファで横になってしまうのも、当然のことと言える。