うれしいこと
人生80数年の時代。
つらいことや、困ったこと、
腹立たしいことがいっぱいの世の中だけれど
小さな幸せでもいいやと割り切れば
今日も乾杯できます。
飲めない人は紅茶で、コーヒーで
一緒に「乾杯!」と言ってくれる人達がいることが
一番の幸せです。
波及
巾18cm、四段抜き、
「遠くでトーク」のコーナー(徳島新聞)に載せて頂いた。
1月21日、「朝刊見たヨ」という電話で起こされた。
故郷の朝は早い。
夜には、恩師からも「おめでとう」と電話がかかってきた。
そして今朝、その記事が掲載されている新聞が
ドサッと届けられた。
兄からなので、早速電話すると
「新聞屋さんの奥さんが、
“玲子さんより2ツ年下で同じ高校じゃった”って。
きのう届けてくれたンよ」
と義姉。
電話番号を教えてもらって、お礼を言う。
円光寺の写真が載った日も、お祝い電話のラッシュで、
やっぱり新聞の力はスゴイなあと改めて思う。
テレビなら、
「ニュースとして取り上げてもらったので、この日にちゃんと見てネ」
とみんなに事前通知が必要である。
昨夜、市内に住む姉から電話があった。
「おばあちゃん(母のこと)が生きてたら、どんなに喜んだか…」
涙声であったのを思い出して、感慨深い。
久しく連絡のなかった友人からも、電話があった。
「初恋の人からゆうべ電話があったのよ。
あなたのことが話題になってね、彼曰く
澁谷さんは、故郷に錦を飾ったナァって。
オッサン声になってて、初恋がさめてしもた!!」
でもナンデ急に電話くれたンやろ、
あなたのこと話したかったのかナァと言う。
私はシリマセン。
「新聞の力ってスゴイね」
と答えておいた。
ドイツの人が来る
ルベさんが、もうすぐやって来る。
彼女はドイツ人で、博士号を持つ才媛である。
私の、「澁谷」という旧字を、
東京の渋谷と同じですかと言ったくらいだから、
日本語はほとんど理解してもらえる。
水墨画に興味を持って、
八尾市のかがやき講座に見学に来られた。
今は生活の中の音を研究しているとか。
絵の中にも音を感じるという抽象的な発想か、
あるいは、実際に筆が走る時の、微妙なかすかな音を聴くためか。
教室の途中だったので、詳しい話が出来なかったが、
ここでは、初心者に教えるごく初歩的なのしか描かないので、
私の自宅へ来て下さい、ということになり、
「大きな絵を一気に描く様子を見たいのでしょ」
と言うと、ニコッと笑った。
河内音頭の音の複雑さに魅入られて、
八尾市に移り住んで研究したとのことで、
当時の新聞を保存している人が、ルベさんのことを覚えていた。
その頃の写真を見ると、
やはり今と同じモヒカン風のヘアースタイルであった。
よその国の言語を自由に繰るというだけでも、
私には仰天のことなのに、20年も日本に住んでいると聞くと、
ドイツへはもう帰らないのだろうか、
寂しくないのかナァ、などと凡人の想いが頭をよぎる。
時間があれば、彼女にインタビューしてみよう。
衣がえ
冬物をクリーニングに出したり、洗ったり。
けれども時折、昨日と今日で10度も気温に変化があったりする。
夏物ばかりでは「寒っ」となることがあり、
この時季よく風邪をひきやすい。
今日、ソファのクッションにしている
長座布団(150センチ×70センチ)のカバーを作った。
夏用に、白のキルティングで。
私は何でも手縫いしてしまう。
しかし、これだけ大きくなると、
手でチクチクやっていては、埒があかない。
そこで、1年に1度使うかどうかというシロモノのお世話に。
滅多に使わないから、余計に上手く事が運ばない。
その上、計算して買ったはずの布が少し足りないときた。
ブツクサ言いながら、別の布を継ぎ足し、
朝から始めて1時過ぎ、やっと出来上がった。
冬用カバーを取り、新しいのと替える。
こんな時、新しいもの好き風太が、一番にやってくる。
私が試座?する前に、チョンと飛び乗り、
もう横になってくつろいでいる!
「のいて!そこはカアサンの座るとこ」
ソファは2人掛。
座ってグッと体をのけ反らせるとリクライニング。
「ウヒャー、気ン持ちイイわぁーっ ラクチンだぁーっ」
木綿のヒンヤリ感が心地いい。
自分でミシンをかけたから達成感もある。
継ぎ足した布だって、けっこうアクセントになっているじゃないか。
リビングが、一気に清々しくなった!
娘と落語
ちょっと手間取った仕事が片付いた。
あーヤレヤレ、これで一息つけると思った途端、
「ハイ、お疲れさま」
桃のシロップを入れたという、やや甘味のついたジンジャーティーが目の前に。
娘がそばにいる幸せをしみじみ感じるのは、こんな時だと友人に話すと
「雪ちゃんやからしてくれるンよ。
世の中の娘が全員気が利くとは限らないし」
「わかっています」
そんな訳で、今日は少しばかり娘自慢を書いてしまった。
その娘が言う。
「上方落語っていうけど、じゃあ江戸落語もあるのン?」
「へ?急にナンですか。」
大学生の時、古典芸能研究会に入り、
2年遅れて入部したベッピンさんを彼女に選び、
もちろん結婚して今に至るT氏。
この方にお尋ねするのが一番早い。
「京・大阪の方が文化が高かったンでね。
上方が先ですワ。
上方落語が江戸に行って、そのうち江戸落語になったンで、
例えば長屋の花見っていうのがありますけど、
アレは上方落語の貧乏花見の焼き直しですワナ。」
スラスラスルリと、2分ほどしか時間がなかったのに、
わかりやすく解説してくれる。
私も知っている題が2、3出たが、ちょっと忘れてしまった。
「雪ちゃんにお伝え下さい。
30分とか1時間とか、時間を決めてもらったら、詳しく解説します。」
次回お目にかかった時は、娘の伝言を忘れずに伝えなきゃ。
「さすがTさん!でも解説よりTさんの落語を聴きたいナァ」
そうだ、わがマンションには『ふれあいネットワーク』があるじゃないか!
“古典芸能をかじる”という企画を作ってもらうことにしよう。
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