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ロイヤルミルクティーを飲むためには

テーブルクロスを買いに梅田へ。
阪急は工事中で不便かと思い、阪神へ行ったら
気に入ったのが見つからず、結局テコテコ歩いて阪急へ向かう。

久し振りなのでゆっくりアチコチ見ればよいものを、
一目散に家庭用品売場へ行くなんて、ちっとも変わっていないナァと
我ながらおかしくなる。

それにしても人が多い。
まだバーゲンではないだろうに。

エスカレーターに乗りながら、ドラえもんがいたらなあと思う。
どこでもドアで、たちまち売場へ到着させてくれるだろう。

同じ思いであろう人が2人、左側を足早に上がってゆく。
私も遅れじと続いたが、3階から乗って来た男性(あえてオッサンと呼ばせて頂く)が
障害物になって、ピタッと止まった。
オッサンはあたりをキョロキョロしながら、太く短いからだを
デンとド真ん中に乗せている。
私の前を急いでいた2人もあえなく断念。
とうとうオッサンと9階まで付き合う羽目に。

同じことが下りでもあった。
ちょっと前なら、「スミマセン、急ぎますので」と左側ふさぎの連中を、
右に寄るよう、促したりしたこともある。
今はそんな元気も勇気?もない。

肝心のクロスは、ロイヤルドルトンデザインの上品なのがすぐ目に止まり、即決。
ブランド品を追っかける情熱もお金もない私が、
15年ほど前、探し回ってついに東京で見つけ、手に入れたのが
ロイヤルドルトンのティーカップだった。

英国王室御用達のデザインは、わが家にこれが1種あるのみであったが、
クロスが仲間入りした。
これでティータイムは優雅に過ごせるはず。ナンであるが…

私サイズ見つけた!!

「お子様は何歳の方ですか?」
店のスタッフが娘に尋ねる。
彼女は私の方を向いてニッと笑い、
「60いくつ…ですか」
店内が爆笑となった。

2、3年ぐらい前から、夏になると「Tシャツがない」と嘆いている私。
売場には山と積まれているのに、私の条件に合うモノがない。

さして難しいことを言っている訳ではない。
・襟ぐりが広くては困る。
・窮屈じゃない程度にフィットしていること。
この2ツをクリアするだけでも、イヤになる程歩き回らなくてはならない。

加えて、
・生地は厚手でもいけない。
・ペラッとした安物もダメ。
・色は白っぽいもの。
と続くと、さらに捜し出すのが困難になる。

まず、婦人服(ミセス)売場には、いろいろきらびやかなのがあるが、
私には大きすぎる。
若い子の店は、襟ぐりが広すぎる。

ふと思いついたのが、子供服売場。
そこで、件のお笑いとなった訳だ。
バーバリーであったが、大人のものに比べると俄然安い。
ピッタリのがあった。

娘「いいよ、これ買ったげる」
母「保護者がこのように申しておりますので、代金はこちらから」
スタッフ達は私達に、久し振りで楽しい客を迎えたように、接してくれた。

絵の勉強を始めた頃、デパートの子供服売場で、アルバイトをしたことがある。
その頃、セーターとTシャツはもっぱら
150~160センチというサイズの中から選んでいた。
安いし、私にはちょうどいい大きさであった。
もう20年も前のことだから、すっかりこのことを忘れていた。

その頃に比べあると、種類も増えたし、品質も良い。
迷うことなく、これからは子供服売場で買おうと心に決めて、
足取りも軽く、帰ってきたのでアリマシタ。



針を求めて

京都三条まで針を買いに行った。

「みすや針」は400年の歴史を持つ。

宮中で針を作っていた当時、
針への清めと秘術の技を洩らさぬよう、
御簾(みす)の中で仕事をしていたのが、
名前の由来とか。

刃と同じように、
鉄を鍛えて作られるみすや針は、
先端には目には見えないほどの角度をつけ、
繊維の間をくぐり抜けやすいように、
配慮されているそうだ。

それできっと、縫いやすいと感じるのだろう。


帰宅後、さっそく“縫う”ことがあって使用したが、
なるほどと思えるものであった。

京都へ行ったついでに、
堂本印象美術館の、
“木華開耶媛”(さくやこのはなひめ)に会ってきた。

『印象作品の裏表』というタイトルで、
本画と下絵が展示されていた。
小下絵(こしたえ)もあった。

モデルになったのは、この絵のようにふくよかで、
神性も備えた女性だったのだろうか。

平安時代以前の、神に近かった存在の女性を描くのは、楽しい。

ミロの抽象画のような作品にまで昇華していった、堂本印象であるが、
私はやはり、初期の頃の日本画らしいといわれるような作品が好きだ。

いかにものびのびとおおらかに筆が動いて、
個体の表情と本質を捉えているような気がする。


ところで、みすや針本店で、珍しいものを見つけた。

針の頭に小さな干支がついている。
よく見るために、虫眼鏡が置いてあった。
それほど小さいのだ。

マチ針として使用するものではなく、飾り物だという。

“じゃあこれをバースデープレゼントに”と
娘が買ってくれた。

このごろ私は、えとに魅入られている。

3時間旅行

メダカの水槽を置く台という、まことに小さな買物をするために、
大正区まで車を駆り、
今流行りの巨大施設、IKEAへ行ってきた。

小さいと書いたが、実はメダカ達は、70×40×40の中で
生活している。
メダカ友達のデッカイ水槽を真似て、
衣類用ケースの中に水を張り、放してやると、
何ともうれしそうに泳いだ。

その中に水草を植え、隠れ場所やトンネルを作ってやって、
今ではすっかり居心地の良い住処となっている。
しゃがむ姿勢で世話をするのは大変なので、
台に乗せている。

実はその台にしているテーブルが、ベランダの幅に
ぴったりしていないため、取り替えることになった訳だ。
新品でなくてもよいので、リサイクルセンターで
見つけてこようかとも思っている。

つまりIKEAには、なかったのだ。
幅70、奥40、高さ70というテーブルが。
この広い広い店にナンデないの?
ブータレながら、歩いた、歩いた。

IKEAに限らず、
最近のショッピングセンターは広すぎる。
ちょっとしたものを買うにも、歩き回り、
捜し求めねばならぬとは!!

イヤイヤそうではない。
昔は、「1ツの大きな商業施設へ行けば、何でも揃うようになればいいなあ」
と言っていたものだ。
ところがいざそうなった時には、
私の体力が衰えてしまった。

それに、タオル掛ひとつを取ってみても
我が家風には程遠く、
結局は何も買わずに、店を出た。

そのかわり、なみはや大橋を、“通行料100円也”で渡り、
思わず「ヒャッホー!!」と言いそうになった。
海に近い場所は、例の大きなキリンのような重機が立っていたりして、
異空間を思わせる。

中央大通りは、不思議な建物が窓外を走り去る。
窓がなくて植木がたくさんあるビル、
機関車をすっぽり飲み込んだビル。
マリンテニスパークって何だろう。

本日の所用は何も成さなかったが、
旅行をしたような気分になった。
赤いトランクを持って行くべきだったか?

情熱百貨店へ

近鉄デパート上本町店は、8月末から9月に入っても、
バーゲンをやっている。
当然、70%オフなんて破格の値段がついて、嬉しくなる。
今年もそれを見込んで出かけて行った。

ところが各店一斉に秋の装い。
ちょこっと“セール”と書いて目立たないように出している店も
あるにはあったが。
イソイソと出かけて行った私は、「ナニ??コレ」とおもしろくない。

店のスタッフの話で、謎が解けた。

難波にあった歌舞伎座が、上六に移転。
若年層に受けるブランドを揃えた店を誘致して、
新しい商業施設と近鉄が直結したらしい。

なるほど、それで新顧客を取り込もうと、
イメージ一新している訳だ。
しかし、相当がんばってもらわないと売上の上昇にはつながらないヨ、
と心の中で呟く。

確かに店舗のスタッフは、皆一生懸命、
親切でサービス精神に燃えている。
でも、ちっとも動こうとしない、アイデアを見つけようとしない
部署があることを、私は知っている。

そんなフロアが1ツでもあれば、客は敏感に反応する。
全店を挙げてとスローガンを掲げるならば、
むしろ外部からの意見を会議にのせるべきだ。

近鉄デパート、好きです。
個展をしたこともあります。

歌舞伎座では、杮落としにGACKTの「眠狂四郎」が
上演されている。

これを機に、親しみやすさをそのまま残し、
情熱を加味したデパートに変身してくれることを、祈っている。

で、バーゲンの結果は、
あるお気に入りの店があって、ニコニコでした、
と報告します。


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玉麗

  • Author:玉麗
  • 大阪在住の水墨画家。
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